ポジション用リレーの製作　 （２００３年１１月１７日）

これまで製作したLEDウィンカー基板には、ポジション点灯用の入力を設けていましたが、私のSRX（３VN/3SX)は、ポジション対応のウィンカースイッチじゃないので、ポジションランプ点灯はできませんでした。今回、ポジション点灯を可能とするリレーを作って解決を図りました。部品点数も少なく、その割にうまいこと動いてくれるので、けっこうにんまりしてしまいました(^_^)

ポジション灯の動作なんぞ

III型までのキック式のSRXは、PO（ポジション）位置とライトON位置がある３ポジションで、OFF以外は、フロントウィンカーが左右とも点灯し、車幅灯＝ポジションランプとなります。ポジション灯のポイントは、ウィンカー点滅時には、ポジション灯は消灯するというものです。この動作は、キック式のSRXのウィンカースイッチにあります。キック式のそれは、ウィンカースイッチと連動し、ウィンカーがどちらかに出ているときにOFFになる接点が入っています。ポジションランプへの配線がこの接点を通るので、ウィンカー点滅時にポジションは消灯するのです。

セル式SRXは、ウィンカースイッチにポジション用の接点が無いので、たとえポジション用の電源を配線したとしても、ウィンカー点滅時に反対側のポジションが消えず、点滅している側も消灯しないので、何とかする必要があります（笑）

そこで、takaさん、トッシーさんの協力のもと、スイッチを変更しないでも、ウィンカー時にポジション消灯する簡単なリレーを作ってみました。（トッシーさんは、この回路を応用してリアのウィンカーに赤色LEDを組み込み、ウィンカー動作時は消灯する車幅灯を作られました。）

回路

キック式SRXと全く同じにポジション位置がある右スイッチを探すのも面倒でしたので、ノーマルのスイッチ群を使って構成します。つまり、ポジションランプはヘッドライトと連動して点灯する、つまりポジションのみの点灯はできません（当たり前ですな）。で、回路はこのようなものです。

最初はC1は47μFでOKだったのですが、１年ほど経って気がついてみると、ぎりぎり非点灯時間が足りないことがあり、ときどき消灯しているウィンカーが一瞬点灯していましたので、もう一個47μFを並列接続し、容量を上げました。改めて作る場合は100μF１個でOKだと思います（2004/10/17)
それから、LEDポジションランプの場合は消費電流が小さいので電源をメーター照明から取ればOKなんですが、電球でのポジションランプの場合、ヘッドライトなど大きめの電球へ行く配線から分岐してください。そうしないと、電圧降下やヒューズ切れ、ひどいときはハーネスの発煙などを招くおそれがあります(2004/12/19)

動作確認用にCRDとLEDを入れてます（点線部分）が、これは機能的には不要です。つまり、わずかFET1個、抵抗２本、ダイオード２本、コンデンサ１個のシンプル回路です。

ポジション入力は、メーター照明の配線から分岐カプラで引っ張ります。同様に、左右のウィンカー＋側とGND（ウィンカーの−でOK）および、ポジションランプへの配線２本を出力とします。（ＬＥＤウィンカーを前提にしてますので、メーター照明から取りましたが、電球ウィンカーでやる場合はそれなりのラインを引っ張ってきてやんないと、メーター照明のラインが切れるでしょう）

できあがり

ユニバーサル基板で作ってみました。下の写真です。LEDは不要ですから、いかに小さくできるかわかると思います。基板も使わず空中配線でできるかと思います。（FETは２SJ471でありません）

バイクへの装着のために、基板をビニールテープでぐるぐるまきにして、ヘッドランプケースに入れます。各配線に接続し、動作チェックです。

ヘッドランプスイッチが入ると、約１秒後にポジションが点灯します。ウィンカースイッチを入れると、即座にポジションは消灯し、片側ウィンカーだけが点滅します。ウィンカースイッチをOFFすると、約１秒後に「ほわっ」とポジションが再点灯します。

この回路は、電球でも動作するはずです。その場合は、＋側の入出力線を太めのものにしてください。
ウィンカー点滅時にポジションが我慢できず？点灯する場合は、C1を大きくするか、R1を大きくして、タイミングを調整します。

これだけで、ポジション機能が無い車体に、ポジションランプが実現できるってことで、かなーりお勧めです。

部品表

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