ノーマルウィンカー修理　 （２００６年８月１９日）

SRXの３型以降？のウィンカーは形状もノーマルウィンカーにしてはかっこいいし、ボディがアルミでとてもクオリティが高く、磨いてヨシですし、ステーはゴム製で、転倒時の破損や振動による電球切れを防ぐ、たいへんな優れもの。
ただ、このラバーステー、１０年以上経過するとゴムが硬化してヒビが入り、最後には折れてしまうのです。新品のウィンカーを買えばいいんですが、１個で４８７２円もしやがります。（Y'sギアでクリアウィンカーセットが２個で６０９０円ですが）
しかし、ステーが折れているだけで他はどこも悪くないので、勿体ないことこの上ありません。「なんとか補修できないかな」と考えておりましたが、ウィンカーボディと一体で作られており、意外と修理は難しそうです。構想に（足かけ）数ヶ月を費やして、やっとこさ「これならいけるかな」という方法を考え、作ってみました。

ノーマルウィンカー
こいつのゴム部分にヒビが入って折れます。折れてなくてもヒビが入った車両はとても多いのです。（ヒビ入っても意外と持つのも事実）

下準備

準備するもの

塩ビとかシリコンの色は・・・黒ベースが無難かも（笑）

写真がピンぼけで m(-_-)m ｽﾏﾇ

レンズ、電球、ソケット押さえ金具を外してから、ゴム部分をニッパーで分解していきます。根元側は右下に見えるような金属ベースが入っています。ウィンカー側は図のように電球のソケットが見えるまでほじくります。

電球ソケットをドライバーの柄などでぎゅっと押すと内側に出てきます。

放置車両とか、折れて垂れ下がったまま雨ざらしの場合、電球ソケット内部が腐食していますのでなるべく除去します。ソケットの外筒と底板は接触だけで導通していますので、ここは念入りに錆を落としましょう。

ウィンカーボディ側に残ったゴムも全て除去したあと、もとのように部品を並べます。このとき、10mm長さくらいのプラスチックパイプをソケットの下に入れます。電球もセットしてソケット押さえ金具もつけます。

ソケット下部からプラスチックパイプまで、熱収縮チューブをかけて収縮させます。ソケット内部のばねが動くためにはケーブルが動けるある程度の空間が必要なのです。このあとプラスチックパイプの位置で収縮チューブを切っておきます。

金属ベースのネジ部が通る穴を持ったワッシャを準備します。

サンダーで切り欠きを作ります。ウィンカーが回転しないようにボディ側にある出っ張りが入る部分です。

そのほか、水道管のジョイントパイプをのこぎりで半分に切ります。切り口が斜めにならないよう慎重に切りましょう。斜めだと仕上がりも斜めになります(^◇^;)

組み立て〜

黒いパイプは半分に切った継ぎ手です。ティッシュを畳んで電球がウィンカーボディに接触せずちょうど良い位置に来るように枕にします。

おもむろにシリコンをボディ根元に注入します。電球根元にも流し込みます。（電球につくと電球外れなくなるかも）

ちょっとはみ出るくらいシリコンを盛ったところに、ジョイントパイプを載せ、こんどはジョイントパイプの上から、すきまが出来ないように注意深くシリコンを注入してゆきます。上の写真のプラスチックパイプ上端あたりまで注入したら、金属ベースを載せて、さらにその周囲に注入します。電球、ソケット、ジョイントパイプなど、基本的には全てぐらぐらですからかなり熟練を要します。

シリコンを金属ベースの「つば」が隠れる程度＝ジョイントパイプ上端よりちょっと盛り上がるくらいまで注入したら、金属ワッシャを載せます。切り欠きの位置はウィンカーボディの後ろ側です。

注意深く、部材がまっすぐになるように成型し（・・・テープなどで養生すればいいんですよね。今気がついた（笑））ぶら下げてシリコンが固まるまで数日おきます。

完成！

シリコンが固まったらティッシュを抜いてパッキンとレンズをはめて車体に取り付けます。
お？なんかいい感じ？

グレーのジョイントパイプは水道管っぽくてイマイチですた（笑）

いちおうちゃんとフレキシブル性があります。しかしシリコンコーキング材がちゃんとしたゴムと比べると柔らかいので力を入れて曲げてはいけません。間違いなく折れます(^◇^;)
取り付けたあと１０００ｋｍほど走りましたが、とりあえず折れる気配はありません。ま、折れたらまた作ればええのですが＼(^O^)／

え？貧乏くさい？　（￣＾￣）　ビンボだもーん

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