再びＳＲＸのヘッドガスケットを交換しる！2003/3/30 ＠１０８０９ｋｍ
自分の作業記録のつもりで書いてますので、冗長でございます。
２００１年の購入以来、うちのＳＲＸはヘッドのオイルライン部からのオイル漏れが持病のようです。昨年の春にやっとの思いでヘッドガスケットを交換しました。にも関わらず、２００２年晩秋の伊豆ツーリングで見事に再発。（ヘッドが歪んでいるかも） おまけにキャブセッティングが濃くてカーボンが溜まりまくってるみたいでノッキングがひどかったため、冬の間にガスケット交換しようと計画していました。がしかし。寒いと何もできません。ＴＺＲのバッテリーレス化とかＩＣウィンカーリレーとか、「コタツ系」工作で盛り上がってて、肝心のＳＲＸは塩漬け状態。こんなこっちゃ、ＧＷにしこしこ作業するはめになってしまう。とゆーわけで、先週末と今週の土曜で作業を致しました。
ヘッド開けてみると
↑真ん中はきれいに見えますが、ここも分厚いカーボンの層があります。昨年開いたときよりひどい状態です。でも考えてみると、昨年は約３０００ｋｍ走行時でしたが、今回はその後７０００ｋｍほど走行してるので、倍以上走行したわけで、さもありなん。下は昨年の状態です。このときはまだカーボンが柔らかい状態でした。今回はしっかり焼き固められています
オイル下がり発見
燃焼室もカーボン＋焼き固めでけっこうな状態でした。たまたま友人がバルブコンプレッサを持っていたので使ってみようとバルブを外してみました。オイル下がりを発見してしまいました<(T◇T)> どうりでときどき煙吐くし、オイルがすぐ汚れるわけだ。気付よ＞俺 この車両は５年ほど放置されていた経緯があり、そのときにステムシールが劣化したようです。つまり、この車体を買ってずっとオイル下がりっぱなし (´･ω･`)ショボーン
↑上側がInです。ステム部からオイルが垂れたあとが黒々と見えます。バルブシートは真っ黒です・・・・見たときはがっくりでした。こちらも白いところはカーボンが付いていないのではなくて、灰みたいになってる状態です。
カーボン落とし
気を取り直してステムシールを発注し、カーボン落としです。昨年買ったWAKO'sガスケットリムーバーでお掃除です。こいつは良く落ちます。落ちま・・落ち・・かなりカーボンは頑固です。こすってもこすっても下の層が出てきます（T_T) 徹夜で落としました。
↑だいぶきれいになりました。（Exのポートはまだです）
↓次はピストンヘッドです。こちらも頑固なカーボンでしたが、なんとか落としました。
↓バルブは電動ドリルにくわえてサンドペーパーで磨きました。左が掃除前、右が掃除後
バルブすり合わせにチャレンジ
あとはステムシールを組み付けて組み立てだ！と思っていたら、「せっかくバルブ外したのだからバルブすり合わせをしたら？」と天の声がします。調べてみると、けっこう効果があるらしい。しかしタコ棒持ってないぞ、と思いながらHP調べてたら、バルブステムをフューエルチューブでくわえて、裏から引っ張ってすり合わせをやる方法が書いてありました。古いフューエルパイプなら手元にいくらでもありましたので、とりあえずチャレンジ。バルブコンパウンドなんて無いからピカールのコンパウンドです。バルブステムをフューエルパイプに差し込んで、指で回しながら引っ張りますと、すり合わせできるようです。最初は「パコンパコン」という音だったのが、だんだん「パチンパチン」といい感じの音に変わって来ました。意外に簡単かもです。仕上がりですが、Exバルブにけっこうカーボンを噛んだ跡が見られます。ま、いっか ＜いいのか？ ↓左がEx、右がInです。適当なところで完了です。光明丹なんて無いけど、とりあえずノギスで当たり幅を見ます。上限ぎりぎりくらいに見えるとしておこう。バルブシートカットとかは、こんど開けるときにやってみたいと思います。なにせもうシーズン始まるから早く組みたいの（爆）
組み立てだ！
その後ステムシールが届くまでポート内部の掃除を続け、やっと昨日ヘッドを組み立てました。見よう見まねでガソリンを注いでみますと、やはり右のExバルブから滲んでます。それでも後戻りしません。私には時間がないんです。＜オイ！ 素人ですから、サービスマニュアルをひとつひとつ確認しながら作業開始です。ときどきさぼって買い物に行ったり、タペットカバー磨いたりしてました（笑）
１０：３０ ヘッド組み立て
１２：００ ヘッド組み付け（ついでにICウィンカーリレー取り付けたりして）
１４：００ ヘッドカバー組み付け（カム回りは十分オイルを注ぎます）
１６：００ タペットクリアランス調整（実はこれも初めての作業（≧∇≦））
１７：００ キャブ、タンク、テールランプ、テールカウル組み付け
２２：００ エキパイ取り付け
「サンパーのエキパイがぜんぜん入ってくれないぞ〜」と思いながら作業してましたが、ふと気付くと、右と左が逆でした (;＞_＜;) けっこう疲れていますね。それでも入らないのでテールパイプを外していたら、膨張室−テールパイプ間のガスケットが割れました <(T◇T)> 応急処置としてスーパーＸ（接着剤）でくっつけます。 とまあ最後は例によってへろへろになりながら２３：００作業終了〜 あとは火を入れるだけ！しかし、慎重にやったとはいえ、なにか大事なことを忘れてやしないかと不安です。だって、自分が組み立てたヘッドでバイクを走らせるんですよ・・・信用できるわけ無いじゃないですか。
火入れ！
翌朝（日曜）は起きてみると良い天気でした。火を入れるために約４ヶ月ぶりにSRXを物置から引っ張り出します。このとき、バランスを崩して倒してしまいました。原因は、「昨日の疲れ＋寝起きで力が入らない＋今までTZR２５０を使っていたためSRXの高重心に慣れてない＝要するに倒した」です (;＞_＜;) 幸いに傷はほとんどありませんでした。しかしSRXって重いですよね。え？重くない？失礼しました。
なんとか始動準備完了。ガソリンコックをRESにして、キャブにガスを送ります・・・コックからガス漏れてます。と、とりあえず始動しようとＯＮの位置にすると幸いにもガス漏れは止まりました。セルモータースイッチオーン！・・・バッテリーが弱ってました（；＿；）（その後、YOHさんより「圧縮が回復している場合、セルの負荷が増大する」とのご指摘をいただきました。てことはバッテリーが弱って他のではなくて、圧縮が回復してるってコト？（￣ー￣）ニヤリ） しばしバッテリー充電しながらエキパイをクリーナーで拭いたり、タイヤのエア調整し、さあ始動！エンジンかかりました。ブリーダーボルトからもオイルが出ることを確認、とりあえず試走です。バイク屋さんに走って行き、コックのシールを注文しました。心なしかタペット音も小さくなったみたいですし、なんとなく圧縮が出ているような気がします
走行！
這えば立て、立てば歩めと言うように、各部のオイル漏れなどをチェックし、やっぱり箱根方面に試走しちゃいました（笑）久しぶりに乗るＳＲＸは、正月から乗っていたＴＺＲとはまた全然異なるバイクでした。高重心、アップハンによるポジションの違い、低速から出る馬鹿トルク、ハイグリップラジアルの、荷重をかけないと曲がらない特性、重いスロットル。うーん漢のバイクです。箱根ではエンブレに戸惑い、シフトダウンもままなりません。身体がＴＺＲ用になってます。かなりリハビリが必要です。
しばらく走って、テールパイプガスケットからの排気漏れを発見（涙）セッティングはまだ濃いようで、プラグがすすけています。
なにはともあれ、走れるようになりました。＼（＾ ＾）／ バンザーイ